観劇記録

【紅の月に導かれシは千年の―】 観劇記録・感想

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進戯団夢命クラシックスさんの 紅の月に導かれシは千年の―(#紅シ2026)についての記事です。
拝見したのは「Team Castle」です。

既に観劇された方や気になっている方の参考になれば!

本記事には作品のネタバレが含まれています。
本作未見の方はご注意ください。
※ネタバレを含む感想パートと、未見の方向けの情報パートを分けて記載しています。

ネタバレなしゾーン

はじめに

観劇のきっかけ

ひぐステ、うみステで拝見していたクラシックスさん。
最近オリジナル作品(といっても劇団名義ではない)の「ENGRAVE DREAMS」を拝見してめっちゃ面白かったので、満を持して劇団作品を観に行こうと思いました。

観劇前のイメージ

かなり厨二を感じるタイトルで、実を言うと「合わなかったらどうしよう」と思ったりしていました。笑
結果的に杞憂だったので良かったです!

舞台概要

公演の基本情報

公演名:進戯団 夢命クラシックス#28.5公演 「紅の月に導かれシは千年のー」
劇団名:進戯団 夢命クラシックス

会場:BASEMENT MONSTAR 王子
期間:2026年6月10日(水)~21日(日)
上演時間:約2時間
ジャンル:ゴシック回想譚

・演出:伊藤マサミ

チケット料金
 特別席……………10,000円 
 通常席……………6,500円

出演 (敬称略):
舞原鈴 / 松岡侑李 / 伊藤マサミ / 山田せいら / 小早川俊輔 / 田中良子 / 香田メイ / 小野流星 / 竹内尚文 / 藤野あさひ / 本宮光 / 山城なつみ

スタッフ (敬称略)
脚本・演出:伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス) / 演出助手:櫻井裕代 / 舞台監督:対馬武 / 舞台監督:前田圭一 / 音響:志水れいこ / 照明:島田雄峰(LST) / 美術:宮坂貴司 / 衣裳:鶴岡寛恵 / ヘアメイク:茂木美緒 / スチール撮影・デザイン:圓岡淳(Atelier caprice orchestra) / サポートメンバー:かおりかりん / サポートメンバー:小島麻奈未 / サポートメンバー:山口由希(以上、進戯団 夢命クラシックス) / 制作協力:株式会社フォーチュレスト

作品のあらすじ

それは霧深い森の中。

人知れず、紅い月に張り付いたホテル「コギト・エルゴ・スム」

そこにスム奇妙な従業員たち。

鴉の支配人。

死人のドアマン。

吸血のハウスキーピング。

水槽の歌姫。

ああ大丈夫。みんな、とってもいい子たちさ。

さぁ、怖がらずに・・・どうぞ、中エ。

藍より深く、死よりも青く。

ココが常闇。

堕ちてゆきましょう。エントランスはそう、きっと、もっと、シタの方。

あなたのご宿泊、従業員一同、心よりお待ちシております。

引用元:進戯団 夢命クラシックス公式サイト
https://shingidan.com/shingidan28-5/

!!!以下ネタバレあり!!!

舞台について

セット・演出について

会場に入ってまず目を引いたのが、おしゃれで独特な舞台美術でした。

トルソーやゆりかご、ランプなどが天井から吊るされていて、まるで異世界に迷い込んだような雰囲気。
ゴシックな世界観とも非常に相性が良く、作品の空気感を作り上げていました。

客席は基本的に舞台を三方向から囲む形になっていましたが、舞台に食い込むように設置された特別席もあり、かなり近い距離で作品を楽しめる構造になっていました。

また、キャストの皆さんが非常に積極的に客席へ視線を向けてくる(というか普通にしゃべりかけるし顔を覗き込んでくる)演出も印象的でした。
かなり近い距離なので、思わずドキドキしてしまいました。笑

衣装について

全体的にゴシックな世界観に統一されており、作品の雰囲気を強く支えていました。
どれも素敵でした!

個人的に特にカステルの衣装は印象的で、道化を感じさせるメリハリのあるデザインがとても素敵でした。
可愛らしさと不思議さを併せ持つビジュアルで、登場するだけで目を引く存在だったと思います。

ストーリーについて

上演時間は約2時間。正直なところ椅子がお尻に厳しかったのですが、それでも最後まで集中して観ることができました。

観劇前から分かっていたことではありますが、世界観全体はかなりゴシック寄りで、良い意味で厨二病的な魅力を感じました。

あのホテルは、死者が旅立つ前に立ち寄る場所なのかなと感じました。
これまでの人生を振り返りながら未練や後悔と向き合い、この世への執着を整理する(あるいは生前の業を清算する)ための場所。そんな印象を受けました。

また、過去を遡る場面で血を吸われたり骨を折られたりする描写がありましたが、あれは病気や採血、治療などを象徴しているのでしょうか。
一度観ただけでは気づけない演出や伏線、小ネタがたくさん散りばめられているように感じました。

キャラクターについて

どのキャストさんも凄く素敵で印象的でしたが、ここでは特に個人的に印象に残ったキャラクターについて書いています。

姫路(舞原鈴さん)

今作の主人公。いやー、辛すぎる。
親が帰ってこなくなって宗教施設に入れられ、逃げ出し、生きるために絵画詐欺をする。
人生ハードモードすぎる。

詐欺は確かにいけない事ではあるが、姫路は大人になってからもその罪悪感がぬぐえずにいて心の深いところで苦しんでいた。
彼に救われてからも、病でとてもつらい目に遭ってきた。

それなのに、最後の旅路に旅立つときに出てくる感情が怒りでも妬みでもない笑顔と涙なのが本当に個人的に胸に刺さりました。
彼とずっと幸せに暮らしてほしい・・・

シヨン(松岡侑李さん)

歌声がとても素敵!!
足を切っても気にしないような大らかさと、海のように深い優しさを持っていて、どこか慈愛を感じる人物でした。

「海」とつながっているキャラクターだけに、姫路との距離も近かったように感じます。

ビジュアルを見た時、某闇のギャルソンを思い出しました。
優しい闇のギャルソン・・・

カステル・デル・モンテ(山田せいらさん)

とにかく可愛い。今作の推しキャラです。

少しおどけた態度を取りながらも、寄り添う時はとても優しくて温かい。
その優しさに何度も泣かされました。

傍にいてくれるだけで勇気をもらえそうだなと思いました!

シャンボール(小早川俊輔さん)

ドアマンである彼は、姫路にとって大切な人物とは別人という認識で合っているのでしょうか。

かなりその人物の要素を感じる場面も多く、少なからず姫路自身の記憶や想いが、この世界の住人たちに影響しているようにも感じました。

そして突然キレるシャンボール、ちょっと怖かった。笑

万里 (藤野あさひさん)

あさひさん、あの小さなスーツケースから出てくるの凄すぎませんか??
スーツケースから現れる少女というビジュアルだけで、なんだかロマンがあります。
現代版クレオパトラみたいだなと思いました。

豆知識をたくさん披露してくれる姿も可愛らしかったです。
やっぱり声が可愛いなと思いました・・・。
ただ、実際は紫禁の知識だった気もするので、結論としては紫禁も可愛いということかもしれません。笑

印象に残ったシーン

マッチ芸

いや~、クラシックスさんでマッチ芸観れるとは思いもしなかったのでテンション上がりました。
白塗りだしマッチだし突然歌うしで途中「これアングラ演劇か??」とも思いました。

お客さんとの距離が近い中で火を扱うので、なかなかの緊迫感がありました。

気になる木

「気にされたい」「気にされた」という人間が木になる、という発想が非常に秀逸でした。
思わず納得してしまう。

白い木というビジュアルも、どこか骨を連想させて印象的でした。

絶対に許さない

個人的に最も心を動かされたのは、「絶対に許さない」という言葉の意味が明かされる場面です。

最初は怨嗟や憎しみの言葉だと思っていたものが、実は彼女の生存を願う温かな想いだったと分かった瞬間、思わず涙がこぼれました。
この記事を書いている今でも、そのシーンを思い出して少し泣きそうになってます。

てかさ、舞原さん小早川さんなんてエンドリじゃないですか。
姫路の最後の独白(かなりの長台詞でしたね・・・すごい)でエンドリのビデオレター思い出して涙増量でした。
幸せになってくれ・・・・・・

おわりに

ゴシックな世界観と独特な舞台美術、そして優しさと切なさの入り混じる物語が印象的な作品でした。

観劇後は「あの演出にはどんな意味があったんだろう」と考えたくなる場面も多く、一度だけでは味わい尽くせない作品だったように思います。
また機会があれば、細かな伏線や演出を探しながらもう一度観てみたいです!

最後に凄い私情ですが、とても素敵な作品だったからこそ、様々な出来事を経た今も複雑な気持ちは残っています。
それでも、これからも良い作品に出会えることを願っています。

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