る・ひまわりさんの TRIANGLE(#とらる)についての記事です。
この記事では、実際に観劇した立場から「どんな作品だったか」「印象に残ったポイント」「どんな人におすすめか」などを中心にまとめています。
既に観劇された方や気になっている方の参考になれば!
本記事には作品のネタバレが含まれています。
本作未見の方はご注意ください。
※ネタバレを含む感想パートと、未見の方向けの情報パートを分けて記載しています。
ネタバレなしゾーン
はじめに
観劇のきっかけ
元々るひまさんの舞台が好きなので、いつも通りチケットを取りました。
あとは純粋に「歌わない内藤さん」を見てみたかったというのもあります笑
観劇前のイメージ
1人芝居・2人芝居は観たことがありましたが今回は3人芝居!
初めてだったのでワクワクでした。
また、インタビューでプロデューサーさんの「時るの輝元の感じの内藤さんを見たい」的な文章を見てとても楽しみにしてました。(時るの輝元どのめっちゃ刺さったので)
舞台概要
公演の基本情報

https://le-himawari.co.jp/galleries/view/00132/00754
公演名:TRIANGLE
会場:新宿村LIVE
期間: 2026年2月20日(金)~2月23日(祝・月)
上演時間:75分
作・演出:伊藤裕一
チケット料金:
全席指定…10,000円
出演 (敬称略):
内藤大希
前島亜美
陣慶昭
声の出演:戸張柚、梶原航、古林一誠、今村美歩、伊佐旺起、小林未往
作品のあらすじ
ジャンル:心理サスペンス
時代背景:現代
新人ライターの山口弓(前島亜美)は、有名作家・上川大也(内藤大希)の作品は全て読むほどの熱心な読者。今回、新作プロモーションを兼ねた、上川のインタビュー取材をリモートで行うことになり張り切っている。人からインスピレーションを貰って、作品に反映させることが多い、という上川は、山口の話す山口自身のことにも興味を持ち会話が弾んでいく。
…やがて、その会話中に、『少年』が上川のリモート画面に映り込む。「姉の子供」が遊びに来ていると言う上川だが…。 「あの子たちを、僕は作品に焼き付けて、価値あるものにしたんです。」 上川の吐露の先に待つものとはー。
引用元:る・ひまわり 企画・製作公演 公式サイト
https://le-himawari.co.jp/galleries/view/00132/00754
!!!以下ネタバレあり!!!
舞台について
セット
るひまさん公演の客入れ照明とBGMが結構好きなのですが、今回は特におしゃれな印象でした。
劇場の雰囲気とも相まって、どこかレトロな空気が漂っていたのが素敵だった。
舞台セットも印象的で、あの“謎の棒”が林立する空間。(通常公演でよく生えてるやつ)
斜めに組まれたセットを見て実際に人が立つのか、どう動線に絡むのか――そんなワクワクを抱かせてくれる美術でした。おしゃれ!
演出について
リモート会議の体裁で、常に客席へ向かって語りかける構図がとても斬新でした。素敵!
観客が常に“見られている側”であり、“覗き見ている側”でもあるような不思議な距離感。
実際のリモート会議画面を見ている感じがしました。
ストーリーについて
すっごい個人的な感想を言うと、いわゆる“きれいなハッピーエンド”ではないけれど「苦い純愛のハッピーエンド」な物語だと思いました。
この純愛という言葉は恋人や夫婦同士の愛とかではなく、親子愛と言うか慈愛に近いニュアンスで使ってます。
これはかなり人によりけりな感想になるだろうなと思っているので、他のお客さんの感想を聞きたい!
序盤は弓ちゃんが、上川に大切な人を殺されたかなんだかで復讐を企ててるのかと思ってました。けど違った。
徐々に詰めてくる弓ちゃん怖いな・・・とか思ったけど、彼女に上川を害する気持ちはなくて、ただ好きな人(語弊あるな、自分を救ってくれた人?)の手で死にたかっただけなんですよね。
リモート会議終わったあとの緊張感、最初わかる〜と思ってたけど日を追うごとにゆみちゃんの緊張感が自分の感じてる緊張と違うことがわかって美味しかった。
弓ちゃんすごい自分勝手に思えるけど、最初っから純粋にただひとつの希望を持ってただけなんだよな。
それに「ゆめ」と名付けるの、確かに弓ちゃんからしたら皮肉ではあるが、上川からしたら願いというか祈り。そこの相容れなさも美しい。
純愛だと思ってるけど、殺された子供達の犠牲は大きすぎる。
親に必要とされていないからって全員が弓ちゃんみたいに死を望んでたわけではないと思うし・・・
生きたかった子ももちろんいるだろう。
だからあれだけの子供を殺したのは完全に上川のエゴだし、擁護は全くできない。
だからこそ苦い純愛なんだろうな。
弓ちゃんは死にたかっただけ。なのに死なせてあげなかった、殺してあげなかった。なのになぜその後の子供たちを殺した?
上川の弓ちゃんに対する「自分を狂わせた」というのも分かるが、相手子供よ??
子供のせいにするのはいい大人のすることじゃないと思いました。
上川も最初から悪いサイコパスとかではなく弱さある人間だったんですよね。だから殺人を続けてしまった。(まぁでも狂わされたのは間違いはないが・・・)
やっぱり死にたい人間の気持ちは生きたい人間には分からないよなぁと。
でも上川は優しかったからこそ、死にたい子の純粋な気持ちが半端に分かっちゃったから次の子達を手に掛けちゃったのかなとも思う。実際過去の経験から死に魅力を感じる素質はあったはずだし。
だからこそ終幕が美しかったなと。
上川のある意味で半端なままだった優しい気持ちを越えて弓ちゃんを殺害する。
その後も普通に暮らしてるのを見ると凄いハッピーエンドだなと思う。
実際、弓ちゃんが最後も幸せだったかは分からないけど、そうであってほしいと願う。
上川は何事もなく生きていて、筆をおくということはもう人を殺す必要もない。(・・・よね?)
そう思うと彼と彼女のハッピーエンドだと思う。というかそう願ってる。
(不穏な最後ではあったが、意志の力により△を無理やりにでも〇にしてやります)
今後について
実際どうなるんでしょうね、今後更に上川のもとに殺してほしいという人が来たら、彼は殺すのだろうか?
他人の罪を背負って彼らを解放する教祖のような存在になるのだろうか?優しさを超えた慈悲のような存在になるのだろうか?
なってて欲しいような気もするし、ならずに一生自分が殺した子供達を風化させずに背負っていて欲しい気もする。
どちらにせよ反省はしていただいて。。
まぁ罪は償って欲しいとは思うが、親から必要とされていなかった子たちだ。当人ももういない。誰へ償えばいい?という話にもなる。
「作品に昇華させる」というのは上川なりの慰霊なんだろうけど、賞に固執する辺りなんだかなぁという気持ちになった。結局は自分の生活のためでは?とか思ったりもした。(純粋に「賞を取れた=価値のある子供たち」という理論なのかもだけど個人的には賛同できない)
少なくとも自分は、子供たちを殺した件を許すことはできない。
連載が終わったら彼はどうするのだろうか、背負ったまま生き続けるのだろうか。はたまた命を絶つのだろうか。
それを考えるための連載期間だったりするのかな・・・?
キャラクターについて
上川大也(内藤大希さん)
個人的に内藤さんのお芝居がかなり好きなんだなということを最近自覚し始めました。
なのでドストレート会話劇で観れて本当に嬉しかったです!
今回は思ってたより人間味と優しさのある役でしたね。
るひまさん過去作品の時るの輝元どのとはちょっと違うような、どちらかというとる太の直義に近い気がする印象でした(どちらのキャラもめっちゃ好きなのでありがとうございますの気持ち)
山口弓(前島亜美さん)
初めて拝見しました!
緊張感と鬼気迫る心情の動きがとても痛かったです。終始弓ちゃんに共感していました。
弓ちゃんの幸せを願っています・・・
あと、大人になった弓ちゃんが上川に跨って過去と同じように首を絞めさせようとする姿、語弊あるかもですがめちゃくちゃ色気あってドキドキしました。
共感得られるか分からないけど、やっぱり死ってそういう面も感じるなと。
夕女(陣慶昭さん)
めちゃめちゃ透明感あって綺麗でした。
トライアングルの主人公のシーンで落下していた時、確かに落下していました。まさに小説を読んだ時の情景でした。
最初から違和感感じていたけど、弓ちゃんの時と今実際に攫われてる子の演じ分け、もっとしっかり見たかったです!(円盤で観ます)
まとめ
どんな人におすすめな作品か
るひまさんの通常公演好きな方には普通におすすめです!
あとは自分みたいにドストレート会話劇が好きな方にも。
これまで観てきたるひま作品はエグみが強い印象があったけれど、今回は物悲しさを残しつつもどこかさっぱりとした後味で、静かな余韻が長く続くタイプの作品でこれはこれで美味しかったです。
逆に、本公演が刺さった方には過去のるひま作品を是非観ていただきたいです笑(ステマじゃないよ)
・ウエアハウス-double-:2人芝居。自分はこれで後頭部を殴られました。その余韻はいまだに続いています。
・象:今作で作演の伊藤さんが出演されています。自分が2回目観れていないくらいには重い。
おわりに
感想書いてて思ったけど、上川視点じゃなくて弓ちゃん視点で物語を見てたのがよく分かります。。
感情移入ができなかったとかではなく、単に上川の気持ちに全然寄り添ってない笑
初めにも書きましたが、いろんな方の感想が気になる作品でした。自分と真逆の感想を持つ方もいらっしゃいそうだなぁと。
とても面白い作品でした!今後のるひまさん作品も変わらず楽しみにしております。
