観劇記録

東京バレエ団【M】 観劇記録・感想

東京バレエ団さんの M についての記事です。

この記事では、実際に観劇した立場から「どんな作品だったか」「印象に残ったポイント」「どんな人におすすめか」などを中心にまとめています。
既に観劇された方や気になっている方の参考になれば!

本記事には作品のネタバレが含まれています。
本作未見の方はご注意ください。
※ネタバレを含む感想パートと、未見の方向けの情報パートを分けて記載しています。

ネタバレなしゾーン

はじめに

観劇のきっかけ

初めてのバレエ観劇!(バレエは「観劇」と言うのだろうか?)

行こうと思ったきっかけは広告でした。
普段自分はお芝居をよく観ていて、以前から同じ「舞台」で表現されているバレエなどの作品に興味がありました。
ただ自分は西洋の喜劇悲劇があまり刺さらず、観に行きたい!となることがほとんど無く。。

そんな中、SNSの広告で「M」の短い動画が流れてきました。
アングラ演劇が好きな自分は一目見て「かっこいい!!」と思い、今がバレエを観てみる良いチャンスかも。ということで観劇する事になりました。
やっぱり広告のビジュアルとかインパクトって大事ですね。

観劇前のイメージ

観劇前に一応バレエのマナーとかチラッと調べたりしましたが、普通の舞台と同じ感じで安心しました。
やっぱり初めて行くジャンルは少なからず緊張しますね笑

舞台概要

公演の基本情報

M キービジュアル
画像引用元:公益財団法人日本舞台芸術振興 公式サイト
https://www.nbs.or.jp/stages/2025/m/

期間:2025年9月20日(土)、9月21日(日)、9月23日(火祝)
劇場:
東京文化会館
上演時間:約1時間40分

振付:モーリス・ベジャール

主催:公益財団法人日本舞台芸術振興会

作品のあらすじ

ジャンル:バレエ

世界的振付家モーリス・ベジャール氏が、日本を代表する作家・三島由紀夫の人生や美学を、言葉ではなく身体表現で描き出すバレエ作品。

『M』はMishimaのMである。三島由紀夫自身、亡くなる直前に「矛盾に満ちた45年」と振り返っているが、たしかに華やかであるが紆余曲折に富んでいる。小説家であり劇作家であった三島は、自らの人生そのものも一つの作品として創り上げないではいられなかったようだ。この『M』においても、三島の人生と作品が渾然と一体になって、一つの作品になっている。

引用元:公益財団法人日本舞台芸術振興 公式サイト
https://www.nbs.or.jp/stages/2025/m/story.html

!!!以下ネタバレあり!!!

舞台について

衣装について

バレエ全体に言えることなのか、この作品の特徴なのか分からないのですが、肌面積が大きくて初見かなりびっくりしました。おかげでしなやかな身体の動きが良く分かりました。

あと鹿鳴館シーンのドレス、すごい素敵でした!とても可愛い。

照明について

全体的に控えめな印象でしたが美しかったです。
特に楯の会が集まったシーンの照明が記憶の中の褪せた夕暮れみたいでとても好きでした。

印象に残ったシーン

最初の海

波音から始まる最初のシーン、沢山のダンサーさん(仏像の解釈で良いのかな?最初お墓の群に見えた)の間を歩いてくる白塗りのおばあちゃんと三島少年。
あ、圧倒的アングラ感・・・すごく好きでした。

ゆったりとした時間が流れていく。と思った瞬間おばあちゃんが着物を脱いで「シ」になる。
この早着替えかっこよすぎます。意外過ぎてテンション上がりました。
他のシーンでも早着替えありましたが、どれも素敵でした。

自決

桜吹雪が美しく、哀しかった。
子どもが演じていたからなのかは分かりませんが、切腹が直接的表現ではなく象徴的な表現だったのが新鮮でした。そしてそれが日本を感じさせるものでまた。。

終幕

倒れた三島少年のお腹から真っ赤な長いリボンが出てくる演出、とても衝撃的でした。
そして三島少年が関わった人々に繋がっていく、最後は三島少年がリボンを離す。まるで縁だなと。美しすぎる。。

最後はいちばん最初のシーンに戻る。単純に繰り返しているのか、輪廻転生なのか。

キャラクターについて

三島少年(岩崎巧見 さん)

堂々とした表現、凄い。
手を差し出したら駆け寄ってきてくれる純粋さがとても愛おしく感じました。
果たして自分の中の子供は、手を差し出したら掴んでくれるのだろうか。

Ⅳ‐シ(死)(池本祥真 さん)

力強く美しかったです。
バレエについて無知すぎるので、「どこどこの形がよかった!」的な話は一切できないのですが、かっこよかったです。
元々個人的な「死」のイメージに力強さという印象は持っていなかったのですが、本作では導く存在として躍動されていました。

死を具現化する事で、死は終点で待っているものではなく個人に寄り添い、導いてくれるもの。というような解釈が優しくて好きでした。
なにか救われる解釈を得た気がします。
産まれた瞬間から死は寄り添って、道中導いてくれるんですね。温かい。
誰よりも自分を理解しているのは「死」なのかもなと。

三島少年とのコンビもとても素敵でした。あと単純に、白塗り美しくて好きです。(これは圧倒的個人的好み)

まとめ

どんな人におすすめな作品か

自分のようにアングラ系が好きな方、美しいものを見たい方におすすめです!
バレエ初見でも安心して楽しめました。

おわりに

バレエ初観劇の感想は「お芝居と違い台詞がないと物語は難解。ただ身体表現の凄さに圧倒された」です。
特に自分は三島さんの作品も三島さんの事もあまりよく知りませんでした。
その癖ネタバレは避けたい派なので、公式サイトのキャラ紹介的な部分だけチラ見して観劇しました。
そりゃ難解ですわ・・・

ただそんな無知な状態でも分かる身体表現・演出で、展開を追う事は出来たかと思います。
そして分かってはいましたが、やはり皆さん身体が柔らかい・・・アスリートだなと思いました。
柔軟な凛とした美しさだけではなく、力強い美しさもとても感じられて素敵でした。

あとはお芝居では見られないような大掛かりな装置・演出も見れて楽しめました。
特に最後のリボンの演出はお芝居では中々できない、身体表現ならではの演出だなぁと。

素敵な観劇体験でした!機会があればまた観たいです。

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