はじめに
2025年もあっという間に半分が終了しました。
ぜったい嘘!!早すぎる。
つまりこの「無計画現場」というブログを立ち上げてからも半年が経ったということです。
にしては全然記事書いてなくてアレなんですけど。。
上半期中に観た演目は17本でした!(リピートは除く)
その中で個人的にベストだった舞台を3本、ピックアップしてご紹介します。
完全に主観で選びました。
Top3の発表!
第3位
『人を喰らって生きてきた。』 (Uzume)
4月に「テアトルBONBON」で観た作品。
SNSをテーマにしたどシリアスなストレート現代劇。重い!!重いよ!!!
SNSは人間の悪意を明らかにしてしまう媒体であり、その悪意は伝染し、人間を苦しめる。
嫌になるよな。と思いつつも自分も誰かを傷つけてしまっているかもしれない。「言葉の重み」を心に刻む良いきっかけになりました。
実はこの公演観てから、SNS控えてます。。
脚本も好きでしたが、キャストの皆さんのお芝居も良すぎて。
嘘がないお芝居が沢山観れて嬉しかった!
非常に考えさせられる作品、というにはあまりにも他人事すぎるくらいには自分事として突き刺さった素敵な作品でした。
ネタバレ有の感想はこちら → 『人を喰らって生きてきた。』 感想
第2位
『二対一』 (劇団壱劇屋東京支部)
3月に「CBGKシブゲキ!!」で観た作品。
強い意志で道を切り拓く、王道の時代活劇!
3度目の壱劇屋東京さん。やっぱ殺陣・アクションかっこいいっすね。。
実は個人的に「人間賛歌」というものはあまり好きではないのですが、どうやら人間の「強い意志」というものが大好きなようで、信念VS信念とかの構図がめちゃ好きなんです。
力の強さだけじゃない。「自分の意志を強く持つ」ということ自体も強さだと思ってるので、そのぶつかり合いに心震わされました。
今作は祭のシーンが特にお気に入りです。
かけっこ()で一等になった者はどんな願いでも叶えられる。この土地にはそんな祭の文化が根付いていました。
物語的にも重要なシーンでしたが、ガチで負けられない戦い。
登場人物たちが一等になるために舞台を、そして客席を駆け回るあの忙しなさと高揚感。
まさに「祭」!といった感じでかなりワクワクドキドキしました。
そして挟まれる小ネタが一々おもろい。
このシーンは鮮烈に記憶に残ってます。
あとはまぁ単純に、轟四王たちのキャラが刺さりましたね笑。
観劇後は前を向けるような、そんな決意が灯る作品でした。
第1位
『最終兵器ピノキオ〜蜃気楼の向こう側〜』 (X-QUEST)
5月に「すみだパークシアター倉」で観た作品。
殺陣!芝居!ラップ!ダンス!の超絶エンタメファンタジー作品!
いや~、面白すぎました。
自分でも謎なくらい、かなりというかめちゃめちゃ刺さりました。
脚本・演出・キャスト、全部クリティカルヒット。オーバーキルです。
というか劇伴、クラシック曲のアレンジがバチバチにかっこよすぎて音楽だけで何回か死んでます。最高。
ここまで刺さった理由のひとつは、アングラ感と祭感があったからかなと。
展開の速さがアングラ演劇特有の“急展開すぎる心象風景”っぽさを感じさせたし、根底にあるのが「想像力」や「意志の力」だったことで、より一層アングラ味を強く感じた。
さらに笑いとシリアスの緩急が大好きな年末祭シリーズっぽかったなと。(情緒の振れ幅が大きい)
そしてそこに致死量のかっこいい殺陣、素敵な衣装とキャスト、激イケな音楽と照明なんて。
好きになる要素しかない。
あの世界の真実を知ってからは切ない、というか救われねぇ気持ちになりました。
そしてその後、ただひたすらに祈りました。せめて救われなくてもこの時間がいつまでも続くようにと。。
「想像する力」は誰かの、ひいては自分の痛みを和らげることが出来る。救いになりえる。自分はそう信じてます。
間違いなく今年上半期で一番、観て良かったと思った作品でした!!
ネタバレ有の感想はこちら → 『最終兵器ピノキオ〜蜃気楼の向こう側〜』 感想
まとめ
上半期は初めて観る劇団・団体さんが多かったです。
中でもX-QUESTさんに出会えたのは個人的にかなり大きな出来事でした。
反対に、何度か観たことがある団体さんの舞台は少しイマイチだったりしたので新しい風を感じた期間でした。
単純に自分の好みが変わっただけかもしれないけど。
まだまだ知らない劇団さんとかの公演もたくさん観てみたいと思いました。
下半期の観劇も楽しみです!