る剣とシンるのネタバレ有の感想記事です。
舞台概要、観劇記録(ネタバレ無)は後で書きます。
はじめに
祭シリーズ14作目、舞台は幕末!
今作はなんと毎年お世話になっている明治座さんではなく、シアターHでの公演でした。
そんな シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る 革命『もえ・る剣』についての感想記事です。
第一部
一幕
友情!信念!誠!という熱い物語でした。
M0からかっこいい。疾走感があってまさに革命の曲という感じでテンション上がりました。
そう思うと去年のる太は始まりから鬱すぎたよな。。
邂逅
容保殿が三日月ノ丞と初めて会った時の「たまげた名前だなぁ」に対してドヤ顔で「かっこいいでしょ」と返してたのめちゃ笑っちゃった。
ふふん!!というエフェクトが見えるくらいには見事なドヤ顔でした。
腕試し
曲が頭から離れない。振りも好きだし中毒性あります。
沖田さんの太刀筋やっぱり綺麗なんだよなぁ。
土佐藩
今作ではあまり土佐については深堀されていなかったから、板垣さんが話の通じない人のように見えてしまった。
ただ革命を志すきっかけが何かしらあるわけで、板垣さんの信念に関わるスピンオフがあれば嬉しいかも。
そんな板垣さんとは反対に明朗快活な龍馬さん。
龍馬さんとずっと二人で歩む事が出来ていたら少しは結末も変わったのかなぁなんて思った。
孝明天皇と三条殿
間が完璧すぎる。あの居心地の悪い微妙な空気感がこちらにも伝わってきて凄い…と思いました。
そして三条殿の顔芸笑
その後の孝明天皇のソロ凄まじく。聞き入りました。
魚釣り
釣りに誘う容保殿の笑顔が素敵。
魚を待っている間に孝明天皇が足をパタパタしてるの不覚にも可愛いと思ってしまった笑
反対に釣りガチ勢容保殿の落ち着きよう。
釣れなくてムッとしちゃうギャップが面白かった。
暗殺未遂
「護る剣となりたい」という願いが生まれた歌、めちゃめちゃかっこよかった。
力が、炎が新しく湧き上がる真っすぐで力強い歌。
その後で板垣さんに「依頼は断る」でお金も返す一さん、律儀すぎて好き。
カップル
時尾さんと一さんのカップルエモかったなぁ。
なんか分からないけどこの時の一さんにディズニーの王子様みを感じた。何故。
池田屋襲撃後
三条殿との会話が成立しなかった容保殿に対して「あなたが待つその時はあとどれだけ人が死んだあとでしょうね」と突き放す一さん。ご尤もだけどかなり辛辣。
人を斬る力を使って生きてきた一さんと、対話を大切にしてきた容保殿との考え方の違いが見えました。
山南さん切腹
しんどいシーンでした。つらい。
山南さんの「もう声は届かないみたいだ」という言葉の悲哀さよ…
新選組を見限ってあの行動に出たのではなく、言葉が届かないならせめてこの身で!と自分の身をもって伝えようとしたのだろうか…?
連れ戻せと命じた表情と切腹を命じた土方さんの表情に泣きました。
山南さんの誠と新選組の誠を尊重した結果がこれか。。
確かにこれしかなかったのかもしれない。けど苦しすぎる結末。
二幕
再会
一さん渾身の「気まじぃいんだよ!!」
親友に再び会えて良かった…と思いつつ泣く。
上様の警護
このシーン、祭シリーズの中で一番好きかも。
超ご機嫌一さんとそれを気に入る上様。こちらもつられて終始ニコニコしちゃった。
あぁなんか某鎌倉幕府を思い出すな…(頼朝殿のことは許していない)
あったかもしれない道に思いを馳せて、ハッピーな幻覚を見た気がする。
居酒屋の日替わり
初っ端から勢いフルスロットルの一さんから始まり、収拾のつかなくなるこの感じ。
今作あんまりふざけるシーン無かった気がするけど、このシーンで年末を感じられました。
今から円盤が楽しみ。
薬の日替わり
めっちゃ笑っちゃった。
孝明天皇面白い…カウントダウン公演だいぶ飛ばしてましたが、軌道修正も早くてプロの力を感じました。
翻弄される容保殿笑。
龍馬殺害
死を前にしても未来を見据える龍馬さん。それを看取る板垣さん。
引き渡せと言われても「信じるのが俺の役目」と応じない容保殿、かっこよすぎる。
殺害後の甲子太郎さんの笑顔が恐かったです。最高。
その後の謎の警察官の「見たいものだけを見て信じたいものだけを信じた」という言葉は自身にも深く刺さりました。自戒。
大政奉還
あ~~~シンるだ!!!!!鎌倉幕府武家政権!!!!!
るひまの因果律大好きだからめちゃめちゃテンション上がりました。マジで。
一さんが歌う時、頼朝殿が乗り移ってた。えぇ、見えましたとも。
大政奉還後の上様の「私たちは、幕末の徒花であったらしい」という言葉が辛すぎて泣いた。
結果だけを見ればそう見えてしまうかもしれないが、苦悩して必死で足掻いた過程ごと無駄だと思われてしまう理不尽さよ。
そして最後には「行け、会津よ」と最後まで公私混同をせず突き放す強さ。かっこいい。けどひたすらに切ない。
会津戦争
近藤さんの死、つらい。最期まで誠を掲げ切腹を図ろうとしたところで甲子太郎さんの斬首。
それを受けての藤堂さんの死力を尽くした反撃。
痛ましい、けどいずれもそれぞれの誠を掲げて亡くなった。その意志に敬服。
沖田さんが倒れた時の「あなたは優しいから」の一言で沖田さんと土方さんの信頼関係を知り涙が出た。
そうだよね、土方さんは優しいんだよね…誰よりも同志たちを大切にしている。
そして手を握って「ここにいる」とただ一言、仲間に看取ってもらえるのは幸せかもしれない。
沖田さんが亡くなった時、盆回る!と反射的に思いましたが回らず暗転での転換でした。
合流後、容保殿が「他の誰にも成せない一手を」と降伏を決めた際、一さんが土方さんに「生きて再会できたら聞きたいな」と願った物語。
それを忘れずに果たす土方さんの優しさが凄い。ここで繋がったか…と思った。
おしまい
泣ける。
「叶うならもう一度忘れてくれ。もう二度とその身を差し出すことなきように」
親友の祈りと願いを受けて、一さんは武士である自分を置いて別人として生きた。
そして土方さんと再会した。
友の願いを聞き入れて、生きながら根性の別れを決意するのって相当な覚悟と信頼がなきゃ無理だよなと。
シンるの義時さん然り、今作の一さん然り……
海の向こうの友を、どこかで生きていてくれる友を偲んで己の道を歩む。
切ないけど、とても強くて美しい絆。
これは普通にハッピーエンドだ。。
人物別覚え書き
松平容保(spiさん)
真っすぐで信念がある、まさに漢。
容保殿が主君だったらめちゃめちゃ頼もしいだろうなと。
責任から逃げずに自ら考えて決断する姿、見習おうと思います。
spiさんに関して、シンるの対談動画でかなり縮んで(?)いたので、活き活きとされてる座長のお姿拝見できて良かったです笑
斎藤一(内藤大希さん)
三日月ノ丞の時の闇落ちしてる感じ良かったです。衣装がフードなのも素敵でした。
一さんはかなり激動の人生を過ごされてきたかと思うので、記憶をなくしている間のスピンオフ待ってます・・・
時るの輝元殿を思い出したけど内藤さん、闇と辛辣さもお似合いですよね。
るひまで色んな役柄の内藤さん拝見できるのかなりの贅沢です。(もっと見たい)
土方歳三(平野良さん)
土方さん、優しい、確かに優しい。
新選組の同志たちを本当に大切にしていたんだろうなという言動に胸を打たれました。
一さんと再会した後、捕まったんですかね…?個人的には捕まっていないと思いたい。
平野さん、お久しぶりです。(祭一年ぶり)
昨年はゲストで拝見しましたが、やっぱり年末にいらっしゃらないのは悲しかったので、今年出演されると聞いた時はめちゃめちゃ嬉しかったです。レジェンド。
るひまの通常公演もマジで楽しみにしています。
坂本龍馬(蒼木陣さん)
明るい、輝いている方でした。
お金のこと言いだしてからそっちにがめつい系の人物かなと思いましたが、お金を稼ぐことは目的でなく手段にすぎないんだろうなと理解しました。
あの明るさは板垣さんや容保殿に大きな影響を与えたんだろうな…笑顔が本当に素敵です。
あと動きが軽快すぎて龍馬さんいつアクロバットするかと思ってました笑
沖田総司(前川優希さん)
普段は丁寧な沖田さんだけど、戦いになるとスイッチが入る感じとても良かったです。
今までの祭シリーズで一番好きなビジュアル。素敵でした。
毎度言ってるけど前川さんは所作も太刀筋も美しいので気高さのある役が非常に似合うなと。
あとずっと一人陣営だったから、仲間とわいわいしてるところが見れて個人的にかなり嬉しかったです。
西郷頼母(加藤将さん)
真っすぐひたむきな頼母さん、本編ではあまりフォーカスが当たってなかったですが結構好きなキャラクターでした。
仲間にいると前向きな気持ちになれる気がする。
加藤さん、るひまにはいつか絶対出ると思ってました笑
板垣退助(持田悠生さん)
初見、嫌な感じの人だ!と思った板垣さん。
ただやっぱり、板垣さんは板垣さんで自身の信念を大切に奔走していたんだろうな。
上でも書いたけどスピンオフとかないですかね…?
この時空では叶わずだったけど、対話をする事が出来た人物、なのかもなと思ったり。
伊東甲子太郎(野口準さん)
悲しいキャラクター。
新選組の同志たちと過ごした日々に救いは無かったのだろうか…
もとから慣れ合うつもりなんてなかったのかな。どちらにせよ悲しい。
野口さん、初めて拝見しましたが、声と悪い笑顔がとても素敵でした!
藤堂平助(広井雄士さん)
「俺、馬鹿だからなんにも止められなくて」の言葉が苦しかったです。
本編では描かれなかったけど、藤堂さんなりに必死で足掻いていたんだろうなと思うと泣きました。
広井さん、昨年に続き続投で嬉しかったです!
山南敬助(Wキャスト:伊藤裕一さん)
うわ~~~しんどい。
見えないもの、見ようとしなかった未来を見通す明晰な方。
山南さんの不在が新撰組に何をもたらしたのか、もう少し見てみたかったな。
山南さんの掲げる誠が美しかったです。
伊藤さんもるひまにて色んな役柄で拝見していますが、今作のキャラクターめちゃめちゃ好きです。
近藤勇(加藤啓さん)
普段はほわほわしてる雰囲気があるけど、言うときは言うしやる時はやる!みたいな感じでメリハリのある方でした。
確かにあの新選組も土方さん一人ではまとめられないよなと。どちらも欠けてはならない存在。
同志の盾として散った姿、泣けました。
高木時尾(井深克彦さん)
一さんとまた巡り合えて良かった…というキャラクター。
邂逅のシーンはなんかるひま時空の色んな走馬灯見た気がします。愛。
そして可愛い過ぎる。マジで。今までで一番好きなビジュかもです。。
三条実美(原田優一さん)
三条殿、新選組と対極にいる様な方でした。
どうすれば対話をする事が出来たのだろうか。やっぱお金??
原田さん、やはり貴人がお似合いで素敵でした。
孝明天皇(岡幸二郎さん)
歌が、歌が素敵すぎる……
丁寧でどっしりとしているだけではなく、お茶目な部分もある孝明天皇。
魚釣りのシーン大好きです。
徳川慶喜(水夏希さん)
本当に各所からの重圧がヤバいキャラクターでした。
そんな重圧に屈せず逃げず、迷って、決断して、遂行していく姿がとてもかっこよかったです。
シンるの政子様と違って、役柄的にも今作は普通に男性!という感じだったのが素敵でした。
そして水さん相も変わらず美人すぎます。そして毎度楽しそうに祭シリーズに出演いただいて素直に嬉しい…
謎の警察官(語り部)(相葉裕樹さん)
物語が進むにつれて徐々に人物像が解かれていきました。
本を渡した人についてはメタ推理で読めたんですが、このキャラクターについてはギリギリまで分からなかったです笑
人を守る仕事かぁ・・・
相葉さん、今年も出演されるとはちょっと予想外だったのでめちゃめちゃ嬉しかったです。
るひまの通常公演でも主演されるということで、ぜひ常連としてこれからもよろしくお願いいたします…笑
第二部
書きたいことが多すぎてまとまらんので、また後々書きます!!!