ENGさんの 決戦!馬の後ろ脚(#ウマアシ)についての記事です。
この記事では、実際に観劇した立場から「どんな作品だったか」「印象に残ったポイント」「どんな人におすすめか」などを中心にまとめています。
既に観劇された方や気になっている方の参考になれば!
本記事には作品のネタバレが含まれています。
本作未見の方はご注意ください。
※ネタバレを含む感想パートと、未見の方向けの情報パートを分けて記載しています。
- セット・演出について
- キャラクターについて
- 若手無名俳優(馬の後ろ脚役)三嶋新之助(みしま・しんのすけ) (松藤拓也 さん)
- 主演俳優(上杉謙信役)太刀華慶太郎(たちばな・けいたろう)(久下恭平 さん)
- ベテラン俳優(武田信玄役)副島剛志(そえじま・つよし)(高田淳 さん)
- 演出助手 義澄朱音(よしずみ・あかね)(松木わかは さん)
- プロデューサー 松村啓三(まつむら・けいぞう)(浮谷泰史 さん)
- アンサンブル(農民役)堀ノ内詩乃(ほりのうち・しの)(梅田悠 さん)
- ベテラン女優(鶴菜姫役)迷際紗理奈(まどぎわ・さりな)(中野裕理 さん)
- 女優(三条の方役)留まどか(とめ・まどか)(椎名亜音 さん)
- 音響チーフ 持田源五郎(もちだ・げんごろう)(平山佳延 さん)
- 殺陣師 阿久津燐(あくつ・りん)(森大 さん)
ネタバレなしゾーン
はじめに
観劇のきっかけ
ENGさんの作品はいくつか拝見しており、各々全然違うタイプなのにそのどれもが面白かったので、今回も楽しみにチケットを取りました!
舞台概要
公演の基本情報

URL https://eng-age.site/ushiroashi/
公演名:決戦!馬の後ろ脚
プロデュース:佐藤修幸
会場:六行会ホール
期間:4月1日(水) ~ 4月5日(日)
上演時間:約1時間50分
作・演出:松本陽一
チケット料金:
S席……………………8,800円
A席……………………7,700円
B席……………………6,600円
出演 (敬称略):
松藤拓也
久下恭平
高田淳
木村優良
石渡真修
松木わかは
浮谷泰史
シミズアスナ
水崎綾
梅田悠
中野裕理
椎名亜音
石部雄一
柏木佑太
麻生金三
矢島美音
晨火
平山佳延
安達優菜
森大
【stallions】
上島純也
隈本秋生
小林諒大
清水彩
高見彩己子
スタッフ (敬称略):
作・演出 松本陽一(劇団6番シード), 音楽 うさぎダッシュ / 三善雅己, 殺陣師 阿佐美貴士, 振付 中野裕理(mediterranean lily and fever), OP構成 福地慎太郎(ツツシニウム), 舞台監督 吉田慎一(Y’s factory), 演出助手 長谷川雅也(BMG), 舞台美術 濱田真輝, 音響 星知輝, アクションサンプラー 山本美智子, 照明 若原靖, 照明オペレーター 関口詩菜, 衣裳デザイン 前野里佳(K&Mラボ), ヘアメイク MAMIKO / JURO, 特殊造形 上島純也, 演出部 松橋成美, アンダー 齋藤伸明 / 吉村香菜 / 榎本健作, ビジュアル撮影 渡辺慎一, ブロマイド撮影 添田晃史, 宣伝美術 二朗松田 / 大串潤也(mepakura), グッズデザイン 升田智美(Mdesign) / 大串潤也(mepakura) / 立花さな, 撮影・配信 株式会社彩高堂, 宣伝用画像撮影 松本依真 / 加賀谷羽菜, web制作 松本依真, 制作 backseatplayer, プロデューサー 佐藤修幸
作品のあらすじ
ジャンル:舞台裏ハイスピード殺陣つけコメディ
時代背景:現代(歴史物の舞台を制作する裏側)
とある稽古場を舞台に、舞台作品を創り上げていく過程を描いた物語。
キャストやスタッフ、それぞれの思惑や衝突を抱えながらも、一つの作品に向かって進んでいく様子が描かれる。
「殺陣師がいない!?」
舞台はとある稽古場。
プロデューサーと演出助手は頭を抱えていた。
時はマスコミ向けの公開稽古の3時間前。
舞台公演「疾風の義〜川中島大合戦〜」はアクションが売りで、そのラストシーンは武田信玄と上杉謙信の一騎討ちが有名な「川中島の合戦」をスケール感たっぷりに描くというものであった。
そして遂に今日、そのラストシーンをマスコミに公開する予定だった…。
「殺陣が一手もついてないってどういうことだよ!」
「演出家は地方公演から戻ってきてません!」
この舞台の殺陣師とは連絡が取れなくなっていて、集まった俳優達からは不満と焦りの声が上がり始める。そんな中、稽古場の隅で自主練習をしていた俳優が、馬の後ろ脚役の若手俳優、三嶋新之助(みしま・しんのすけ)を叱り始める。
「お前、動きが早すぎて誰もついていけないんだよ!」
新之助は「早送りの新」とあだ名されるほど全ての動きが早く、陸上の障害の記録保持者で、小学生反復横跳びチャンピオン、ルービックキューブ6面組み立て日本記録などを持っていたが、俊敏すぎてアクション業界ではお荷物扱いされていた。新之助は現場で起きた小競り合いを、目にも止まらぬ早業で制圧し、さらに先輩達から反感を買ってしまう。しかしその動きを見たプロデューサーが新之助に目を付ける。
「お前…あと3時間で二百手つけられるか?」馬の後ろ脚新之助は、川中島大合戦の殺陣を時間内につけ切ることはできるのか?
殺陣とアクション、そして舞台演劇の裏側を描いた、アクションバックステージコメディ!
引用元:ENG第25回公演 決戦!馬の後ろ脚 公式サイト
URL: https://eng-age.site/ushiroashi/
!!!以下ネタバレあり!!!
舞台について
セット・演出について
セットは本格的な稽古場を再現したような空間で、一気にテンションが上がりました。
照明もいわゆる“舞台照明”というよりは、実際の稽古場に近い自然な明かりで統一されており、強い「バクステ感」を感じる演出でした。
実際の稽古場を見たことがあるわけではないのですが、動画などで見た風景をそのまま目の前で体験しているような感覚で、カメラ越しではなく、直接その場に立ち会っているような新鮮さがありました。
展開が読めない中でドキドキしながらも、笑えるシーンも多く、全体として非常にテンポの良い作品だったと思います!
殺陣のシーンも迫力があり、「みんなで作品を創り上げていく」ことの魅力がしっかり伝わってきました。
キャラクターについて
どのキャストさんも凄く素敵で印象的でしたが、ここでは特に個人的に印象に残ったキャラクターについて書いています。
若手無名俳優(馬の後ろ脚役)三嶋新之助(みしま・しんのすけ) (松藤拓也 さん)
普段の軽やかでゆっくりとした雰囲気と、アクション時のキレのある動きのギャップが圧倒的でした。(動ける方だとは知らず・・・)
縦横無尽に動き回るスピード感に目を奪われました!
場を掌握する(というかさせる)キャラクターが非常に魅力的でした。
主演俳優(上杉謙信役)太刀華慶太郎(たちばな・けいたろう)(久下恭平 さん)
当初は三嶋先生を警戒していましたが、徐々に信頼を寄せていく変化がとても素敵でした。
年上にも臆せず意見を伝えるまっすぐさも印象的で、彼の人気を裏付けてたりするのかなとか思いました。
ベテラン俳優(武田信玄役)副島剛志(そえじま・つよし)(高田淳 さん)
落ち着いた立ち振る舞いで、大人の余裕を感じさせる存在感。
場を自然に引き締めるようなかっこよさが印象的でした。
殺陣初心者の人に教える姿が優しくて素敵でした!
演出助手 義澄朱音(よしずみ・あかね)(松木わかは さん)
台詞量の多さもあり、とにかく大変そうなポジションでした。
それでもテンポを崩さず、セリフがはっきりと聞き取りやすくてすごかったです!
主役があまり喋らないからか倍喋ってる感じがしました笑
あれだけ荒れている場面でも頑張ってまとめていて素敵なキャラクターでした。
自分もあれくらいテキパキ判断できるようになりたいです!
プロデューサー 松村啓三(まつむら・けいぞう)(浮谷泰史 さん)
飛びたがってる代打P。
あれだけ弱音はいていたのに後ろ脚もやるしなんだかんだで頑張っていた愛されキャラでした。
Pの責任を全うしたの流石です・・・
アンサンブル(農民役)堀ノ内詩乃(ほりのうち・しの)(梅田悠 さん)
かっこよさと可愛らしさを兼ね備えた存在!
名前分からないんですが、あの大技を何度も見せてくれる贅沢な構成で、アクションの見応えがありました。
思わず「おぉ・・・(すげぇ!!)」と言ってしまう位かっこよかったです!
ベテラン女優(鶴菜姫役)迷際紗理奈(まどぎわ・さりな)(中野裕理 さん)
嫌味なキャラではありましたが、ワガママな所含めてめっちゃ可愛かったです。
最後はちゃっかり戦ってて好きです笑
女優(三条の方役)留まどか(とめ・まどか)(椎名亜音 さん)
椎名さんのツッコミかなり好きだなと最近強く思い始めています笑
今作では全体を見てるポジションから繰り出される安定したボヤキやツッコミがとても好きでした。
音響チーフ 持田源五郎(もちだ・げんごろう)(平山佳延 さん)
プロ!という感じの余裕ある立ち振る舞い、あの稽古場で凄い安心感あるキャラだったろうなと思いました。
音響さんの仕事は普段見れないので新鮮でした。とてもシビアで大変そうなお仕事ですよね。
アクションサンプラーの真楚さんとの掛け合いが面白かったです!
殺陣師 阿久津燐(あくつ・りん)(森大 さん)
自己都合で降りたのに再び戻ってくるの何事??とか思いましたが、安全を気にするのはごもっともだし、場が締まるというかあの稽古場に必要な人だったんだなと思いました。
最終的には三嶋先生と協力して、共に新しい風を吹かせる展開がとてもアツかったです!
まとめ
どんな人におすすめな作品か
・舞台の裏側や制作過程に興味がある人
・テンポの良い群像劇が好きな人
・アクション(殺陣)を楽しみたい人
もちろん初観劇でも楽しめると思いますが、舞台や舞台制作に興味がある人ほどより深く刺さる作品だなと思いました。
自分のようにコメディをあまり観ていない人でも楽しめたので、いろんな方におすすめできる作品だと思います!
おわりに
稽古場の空気をそのまま体験しているような演出や、スピード感のある殺陣(つけ)シーン、最後に完成作品(公開稽古)を観るラストのシーンが特に印象に残りました。
特にラストは、自分自身がスタッフ側の視点に立って作品を見届けているような感覚になり、とても新鮮な気持ちになりました。本編をフルで観てみたい!
短時間で殺陣を習得していく過程には、常人離れした集中力とエネルギーを感じました。
いわゆる“火事場の馬鹿力”のような熱量があり、「一つの完成に向けて、各々が一心に頑張る姿」が見ていて痺れました。
やっぱり何かを皆で創るっていいなと・・・
ENGさんでコメディ作品を観たのは多分初めてでしたが、今作もとても面白かったです!
次回公演も楽しみにしています!!

